使用した矯正装置
骨格の成長をコントロールするために以下のような装置を使用します。
大人の矯正治療は1つ1つの歯を移動させて歯並びを整えますが、子供の矯正治療では以下3つのことを行います。
骨格の成長をコントロールして歯並びを整えるとはどのようなことでしょうか?
以下の表のように、上下の顎(顎)の成長を促進したり、抑制したりします。
骨格の成長をコントロールするために以下のような装置を使用します。
主訴 | 噛み合わせが深い |
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診断 | アングルⅡ級2類Deep bite |
初診時年齢 | 8歳3か月 |
装置 | EF |
抜歯・非抜歯 | 非抜歯 |
治療期間 | 2年 |
通院回数 | 約12回 |
治療費 | 25万円 矯正歯科治療は公的医療保険の適用外の自費(自由)診療となります |
治療のリスク | ・装置を使用しなければ効果が出ない ・上下前歯に痛みが出ることがある ・取り外しのためなくすことがある |
出っ歯の状態(治療前) | 上の顎:出ている 下の顎:出ていない |
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矯正による骨格の成長をコントロール | 上の顎:成長をしないようにコントロール 下の顎:そのまま成長するようにコントロール |
(治療後) | 上の顎:出ている 下の顎:出ている |
骨格の成長をコントロールするために以下のような装置を使用します。
主訴 | 受け口 |
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診断 | アングルⅢ級反対咬合 |
初診時年齢 | 8歳1か月 |
装置 | 舌側弧線装置 |
抜歯・非抜歯 | 非抜歯 |
治療期間 | 2年7か月 |
通院回数 | 20回 |
治療費 | 25万円 矯正歯科治療は公的医療保険の適用外の自費(自由)診療となります |
治療のリスク | ・ばねが口から飛び出してくることがあります ・装着当初話しにくい場合があります |
出っ歯の状態(治療前) | 上の顎:出ていない 下の顎:出ている |
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矯正による骨格の成長をコントロール | 上の顎:そのまま成長するようにコントロール 下の顎:成長をしないようにコントロール |
(治療後) | 上の顎:出ている 下の顎:出ている |
顎(顎)が小さかったり、歯列が狭いお子様の場合、歯が生えてくるスペースがなく、デコボコの状態になってしまいます。
歯列を拡大することで、永久歯がまっすぐに生えてくる場所を確保します。
歯列の拡大をするために以下のような装置を使用します。
ゆびしゃぶり、ほおづえ、ベロの癖などにより歯並びが悪くなることがあります。
特殊な装置を使用することで、このような癖を除去します。
上顎前歯の裏側あたりの口蓋に舌先がついている。
下顎前歯の裏側に舌先がついている。
以下のような歯並びの状態を不正咬合といいます。
お子さまの歯並びが、どれかに当てはまるようでしたら早めに初診矯正相談を受診してください。
上の歯が大きく前にでている。
下の歯が上の歯よりも前にでている。
噛み合わせが乱れている。
前歯が噛んでいない。
上の前歯で下の前歯が隠れている。
歯の間に隙間がある。
以下のご経験があるお子様は、早めに初診矯正相談を受診してください。
「 歯列・咬合の状態」「 顎関節の状態」について、歯科検診で指摘を受けたことがあるお子さまは矯正専門歯科の早期受診をおすすめします。
虫歯などお子様が歯科医院にて治療を行った際、「矯正専門医に一度診てもらった方が良い」と言われたことがあるお子さまは、矯正専門歯科の早期受診をおすすめします。
以下に当てはまる場合も、矯正治療が必要な可能性があります。
治療をするしないに関わらず、保護者が気になった時点で一度専門家である矯正専門医による診察をおすすめします。
歯並びの改善において、歯を抜く処置を行うことは珍しくありません。
歯を抜かなければ治らない例でも、子供の頃から骨格の成長を利用した処置を行うことで、歯を抜かずに矯正治療をすることが可能になります。
※すべての方に当てはまるわけではありません。
お子様が上記のようなケースに当てはまるか知りたい方は、初診相談の受診をおすすめします。
子供の矯正治療だけでは、歯並びが改善しきらない場合、大人の矯正治療に移行していきます。
大人の矯正治療は、子供の矯正治療に比べて、治療中の痛みなどストレスが多いです。
子供の頃から、矯正治療をスタートすることで、大人の矯正治療の必要がなくなる、または、短くなります。
矯正装置を口の中に入れますので、装置を入れていない時と比べて虫歯リスクが上がります。
ハミガキをお子様に任せっきりにすることなく、保護者がハミガキのチェックをしたり、保護者の協力が必要です。
矯正治療に意欲的になれないお子様もいらっしゃいます。
装置の使用が子供に委ねられる性質を持つ子供の矯正治療ではお子様の治療に対するモチベーションアップを心掛け、お子様に装置をきちんと使用してもらえるよう注意が必要です。
装置をきちんと使用した場合と使用しなかった場合では、治療結果に差が出ます。
子供の矯正治療の開始年齢時期は3〜12歳です。歯並びの状態によって適切な開始時期が異なり、個人差が大きくあります。
適切な開始時期は、治療結果に影響を及ぼします。矯正治療の開始時期について確認をしたい方は初診矯正相談を受診ください。